ひであ観察日誌

ひであの観察日誌です。自転車やペンギン、同人サークル「春うらら」の告知もこちらでおこないます。

ロバート・A・ハインライン 福島正実訳 「[asin:4150103453:title=夏への扉]」 <span class="bookoff">(24)</span>

ハインライン夏への扉
タイトルだけは知っていましたが、実際に読むのは初めてです。
いや、それどころか、ハインラインを読むのも初めてだったような…


この本がでた1956年当時、コールドスリープなどの時間を超えるネタが、SFとして、どの程度一般的だったかわかりません。
現実の技術水準は、話のスタートラインである1970年 *1 にも全然に追いついていないような気がするものの(笑)、SFのネタとしては、使われているのはゴクゴクふつうのものです。


ですから、この楽しさは、純粋にストーリーからくるものなんだろうと思います。
ただ、未来へ行っただけでは終わらない。
おや? っとなんとなく違和感を覚えていた事、後から考えればそれも複線だったのですが、が、ちゃんと後からもったいぶった後に明かされる。
読んだ後口がすっきりする本でした。


そういえば,この話のパターンって,ネギま!のパターンも一緒ですね。
あっちは,最後の跳躍をどう矛盾無くこなすのかに興味津々ですがw
最後だけ〈曲折する時間の流れ〉とか,〈多元宇宙〉を持ち出すのは無しね(笑)

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

*1:本が書かれた14年後