ひであ観察日誌

ひであの観察日誌です。自転車やペンギン、同人サークル「春うらら」の告知もこちらでおこないます。

ヘアスプレー

公開初日,早速,近くの映画館に観に行ってきました。


予想通り席はがらがら orz
まあ,ミュージカルでぱっとみ色物にしか見えない(確かにどっちかといえば色物)のでしょうがないですね。


オープニングナンバーは,舞台と同じ「GOOD MORNING BALTIMORE」
この曲を聞いて(観て),この映画に入りこんで楽しめるかが決まりそうです。
舞台同様にベッドの中で歌うとすると絵的に寂しいからどうなるんだろう? と思っていたら,街中を学校まで歌い歩くことに。
それはいいのだけど,いくら歌詞に出てくるからといってネズミや露出狂まで登場させなくても… (^^;)


ただ,これを笑って楽しめれば,後はすっぽり映画を楽しみきれること間違いなし!


その後,最後のコンテストまでは基本的にブロードウェイ版通りの展開。
ジョン・トラボルタ演じるお母様も違和感がありません(笑)
と思って観ていたのですが,途中でふとなにかが抜けていることに気付きました。


そう,よく考えると「MAMA, I'M A BIG GIRL NOW」がスキップされてます。
終わった後でカタログを読むと,監督のインタビューでこのことが言及されてました。
なんでも「3人に同じ事で悩んでいて欲しくはなかった」んだそうです。


わからないでもないのですが,これも含め映画版のアンバーは,ただ母親に似た嫌な女の子…というだけで終わってしまっているような気がします。
彼女は彼女なりに母親への反抗心を持っている,という部分は全然無かったわけではないですが,もうちょっと出してもよかったような気もするので,ちょっと残念。


あともうひとつ,ブロードウェイ版では檻を挟んで愛を囁く「WITHOUT LOVE」。
なぜかリンクの独り芝居(笑)
笑えて悪くはなかったのですが,本来感動的なナンバーで笑っていいの? とちょっと複雑。
もう片方のカップルは,いい感じだったんですけどね。


さらについでにもうひとつ。
話は少し遡って「I CAN HEAR THE BELLS」のシーン。
朝のシーンじゃないですが,変にリアルに妄想を再現されると…
確かに,間違ってはいないんだけど,トレーシーがただの危ない娘に見えます(笑)


そして最後のコンテスト。
僕が知っているブロードフェイ版とはちょっと違った展開をしています。
元ミス蟹のおばさまが握りつぶしていた分で,もうひと展開あっても良かっのにとも思いましたが,大方オッケイ!!
最後は,メイベル *1 による「YOU CAN'T STOP THE BEAT」で興奮の内に終劇です♪


ああ,そういえば,エンドロールに嬉しいおまけがありました。
ミュージカル映画で,歌の途中で立席する人なんかいないと思いますがご注意!


このおまけ,はじめは普通に本来の役で歌っているのかと思ったのですが,カタログをみると1987年の初代映画版,2002年のブロードウェイ版,そして今回の映画版の3人のトレーシーによるナンバーなんだそうです!


あとカタログを見るまでは知らなかったのですがこの映画,ミュージカル映画「シカゴ」の制作陣が多く関っているようです。
確かに,ストーリーよりも,ミュージカルであることに重点を置いた作りはシカゴに通じる物があると思いました。


ミュージカル好き,特にシカゴやプロデューサーズを楽しめたような方々なら文句なくお薦めできる作品です!!

*1:後で知ったのですが,彼女は映画版「シカゴ」ではママ・モートン