そろそろ上映期間もヤバイって言うんで観てきましたプロデューサーズ。
実は,そこそこ楽しめれば御の字かな,くらいに思って行ったのですが大間違い!!
ごめんなさいと謝りたい,これ以上もないってくらい楽しみました。
ブロードウェイミュージカルのプロデューサーを,ネタにして皮肉って笑い飛ばす爆笑コメディー。
でも,皮肉って笑い飛ばしていても,そこにはブロードウェイに対する深い愛が感じられます,それでも,いや,だからこそブロードウェイミュージカルのプロデューサーは辞められないんだ! という深みにはまってしまった物の愛が。
元々は1968年に公開された映画だったのですが,2001年にブロードウェイミュージカル化され,これがトニー賞12部門を征したというお墨付きの作品です。
しかしこの映画。
最近の日本の流行からすると180度反対っ側に突っ走ってます。
恋愛ネタが無いわけではないけど,みんなが期待するようなものではないし,アクション映画でもない,SFなワケはないし,韓流でもありません(笑)
キャストも,いったい誰が見に来るのっていうラインナップ。
まず,主人公は中年で小太りの悪名高いプロデューサー“マックス”に,ぱっとしない臆病者の会計士“レオ”。ちなみにこの会計士が,後半にハンサムに変身するなんて仕掛けはありません。
その後ろに控えるのは,ナチかぶれのおっちゃんに,演出家のゲイ,演出家助手のゲイ,セットデザイナーのゲイ,衣装デザイナーのゲイ,振付師のゲイに,その他のゲイ。
そこに紅一点,よりによってユマ・サーマンが演じるヒロイン…は,主人公二人に見上げられる身長180cm だったり。
最後に,足りない女性分を埋めるのは,婆さん婆さん婆さん婆さん婆さん婆さん婆さん婆さん婆さん,と婆さんというありさま。
…改めて書き出してみると凄いなぁ(笑)
序盤,婆さんズのお一方“ホールドミー・タッチミー”とマックスが「ミルク担ぎと巨根の××× *1」ごっこを始めるなんて下品さも十分なので,間違っても家族連れで行くもんじゃありませんが *2 そういうのが大丈夫で,かつ,ミュージカルが好きな人なら見に行って損はないできかと。
主人公二人の顔に見覚えがあるな〜 *3 と思って,カタログで確認すると,やっぱり二人ともブローウェイのオリジナルメンバーだったりするので,歌唱力も問題ありません。
映画版の「シカゴ」を観た後にも思いましたが,舞台版を観てみたい〜!!!!
という気にさせられました。
やっぱ,去年,いっとけばよかった orz
あああと,これから見に行く人(がいたとして),スタッフロールが終わるまで席を立っちゃダメですよ! エンドロール後半に流れる変なドイツっぽいの歌にもオチがありますし,ちゃんと最後にカーテンコールがあります。