1960〜70年代のクラークの自伝的エッセイ集。
1956年にセイロンへ移住した後の現地での生活から,同時期に迎えた宇宙への進出のクライマックス「アポロ計画」や,脚本を務めた「2001年宇宙の旅」などにまつわるいくつものエッセイが収められています。
単なる物書きではない多くの面が見て取れる一冊です。
前述の通り,人類の宇宙への進出に対する展望が語られていますが,この本が書かれた30年前と比べてさして状況が変わっていないのは,ちょっと寂しいですね。
原理的にツィオルコフスキーやゴダード,オーベルトの時代から変わっていないのは致し方ないにしても,この停滞だけははなんとか突破してもらいたい所。
まだスリランカで存命しているクラーク *1 は,どう感じているのでしょうか?
僕が親父さんの仕事の都合でスリランカにいたのは1976〜80年頃,もしかするとコロンボの街角のどこかですれ違ったことがあるかもしれないと思うとちょっとわくわくします。
ただ,結構外国人が多い国ですし,特にイギリスはセイロンが独立前の最後の統治国ということもあってウジャウジャ住んでいたんじゃないかと思いますけど(笑)
*1:とりあえず訃報のニュースは見つからなかったw