ひであ観察日誌

ひであの観察日誌です。自転車やペンギン、同人サークル「春うらら」の告知もこちらでおこないます。

SR600 西日本

今年新たに追加されたシューペル・ランドネの新コース「SR600 西日本」を9月はじめに走ってきました。

コースプロフィール(公式発表値)は以下の通り。

  • 総距離 606.9km
  • 獲得標高 12447m
  • 制限時間 60時間

 ※ 実際には迂回路により +8km、300m

今回のお題

  • 旧制限時間 *1 以内でゴールする
  • 鳥取のビジネスホテルにチェックインする(0時まで)
  • 休暇村 蒜山高原で肉を食べる(18時頃)

これらを逆算して姫路を午前7時スタートとしました。

元々は4月末、新型コロナ禍によって開催中止になった岡山1200ブルベの代わりに走るべくエントリー。この時は大山の途中でルートを外れて往復120km、松江フォーゲルパークまでペンギンを愛でに行く予定でした。
4月から8月末まで全てのブルベが中止になり、松江フォーゲルパークは7月に訪問してしまったので予定が変わってしまいましたが、休暇村 蒜山高原泊はその時の名残です。

前日

9.3(木)仕事を終えて東京駅 20時発の新幹線で新大阪へ。
JR東海ツアーズのパックで、のぞみ往復+ホテルが安かったのでこれを利用しました。新大阪駅から徒歩5分のホテルにチェックインして即就寝しました。

1日目 - 273km 16時間1分

5時起床、新大阪駅 6時発の新幹線で姫路へ向かいます。
6時半に姫路駅について、輪行を解いて、道中不要な荷物をコインロッカーへ。
2km先のスタート地点へ着いたのが6時51分。

7時ジャストにおにぎりを2個購入してスタート。

ちょうど出勤時間と被ってしまったのか20kmくらいまで渋滞に捕まってしまいました。

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スタートから36km、県道404号線を外れて「PC2 林道峰山大田池線終点看板」へ上り初めてると日本海に抜けるまで220km、ルート上にコンビニはありません。道の駅も少し外れたところに見かけましたがルート上にはありませんでした。

余裕で1日持つだけのカロリーは持っていたのですが、いくつか通過するスキー場界隈に食料品店はあったのでパンを3個ほど買い足しました。

自販機はそれなりにありました。もちろん林道にはありませんけど。
PCにもなっていますが、湧き水ポイントはいくつもあります。基本有料ですが(といっても100円)裏に回ると水源があることも(水質の保証はありません)

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「PC8 上山高原コース看板」の手前の尾根沿いの道が少し荒れてました。できれば明るいうちに走りたかったところですけど実際にはPC8 20時ジャスト。
遅くとも下りきる頃に日が暮れるようにスケジューリングするのが理想です。

ここに限らず、全体的に枝葉が大量に落ちているところが目立ちました。
見た感じ、まだ落ちたばかりに見えたので数日中の雨風が原因だったのかと。路面状態は良いところばかりだったので普段はもっと綺麗なのかも知れません。

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鳥取県は人生2度目(1度目は1ヶ月半前)宿泊するのは初めて。
「PC9 鳥取大砂丘看板」も初めてだったのですが22時だとどうしようもないですね。まっくら。

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鳥取の宿は元々「快活クラブ」を予定していましたが、日中そこそこ雨に降られたのでさっぱりしたいとルートから3km外れる鳥取駅前の「スーパーホテル」をPC9の時点で予約しました。

ホテル着23時。
大浴場の湯は、三朝温泉のものでした。

なお台風10号が迫る中運良く、雨に降られたのは1日目だけでした。
気温が20度を切ることはなく、レインウェアは使わず半袖ジャージにジレを羽織るだけでなんとか凌ぎきりました。

日が変わった頃に就寝。

2日目 - 143km 7時間50分

5時半に起床、6時半からのホテル朝食を摂って6時40分にリスタート。
大山をぐるっとまわって終わりの143km。レストデイ。

大山を上り初めて40kmくらい自販機がなく、暑さもあいまってつらかったのと、上り始めるとまとわりついてくる虫に悩まされました。

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あと「PC12 枡水原標識」は当初の標識が無くなってます。
公式からもアナウンス出ています。

14時半過ぎには蒜山へ到着。
本来は宿のチェックインは15時からだったのですが、フロントを覗くと快く手続きしてくれました。

宿泊したのはロッジ館、つまるところは旧館(2018年迄は西館と呼ばれていたらしい。今の本館は1999年にオープン)です。
1971年オープンだったらしい施設は相応の古さを感じますが、決して不快な古さじゃありません。昔のスキーホテルを思い出させられます。
風呂に入って17時半からの夕食までだらだらして過ごしました。

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夕食は蒜山ジャージー牛を含むジンギスカン食べ放題!!
濃くておいしい牛乳をお代わりしまくって幸せなひとときでした。

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18時半頃に就寝。

3日目 - 213km 12時間50分

23時に起床、23時半にリスタート。
9時間近く滞在したのにちょっと寝不足です。

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リスタート20kmで迂回路へ。

ブルベが9月から解禁されてここまで知っているだけで3人の先人が、このSR600西日本を走っているのですが、走っている方のツイートは「通知設定」して全てを確認していました。
まだ家に居る頃に「通行止め」を報告するツイートを見た時はここ迂回できるのか? と不安に感じたのですが、即座に主催から迂回路が設定されひと安心。

ひと安心して迂回路のコースプロフィールを確認してませんでした。

迂回路に入った途端にどんどん下っていきます。結局、300m下りました。
「PC13 岡山森林公園案内図」に辿り着いてみれば、距離も当初より8km増えてます。実質、峠が1個おまけで増えました。

時間にも脚にも余裕があり、リスタートしてから涼しい時間が続いて快適なので特に問題はありません。
昨日まで1頭しか見かけなかった鹿がわんさか出てくるのだけがつらかった。早く夜よ明けろと思いながら慎重に下ります。

「PC15 天然記念物赤波川渓谷おう穴群案内図」を過ぎた頃に夜明け。
ここの上りの道はけっこう荒れてました。
そしてたまにある、上るにつれて舗装が良くなる謎の道。

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「PC17 白口高原 石碑」を越えればあとは姫路まで40km、下るだけ。
ここの街道へ出るまでの下りがまた枝葉が大量に落ちていてあまり稼げませんでした。

ひさびさの下界に暑く、向かい風もあいまってゴールまでがヘタな上り坂以上に遠く感じました。

姫路のゴールでは関西に住む8月下旬に同じ「Ride Around AOMORI」を走ったnYoloさんがお出迎え。

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暑さでへたっていたので近くの「湯ったりハウス」でひとっ風呂浴びて一息つきました。

走り終えて

昨年10月に走った「SR600 紀伊山地」以来のSR600はこれで8本目の完走。
台湾の「SR600 阿里山」を走っているので現在国内に9本あるSR600は残り2本です(これまで同じSR600を2回以上完走したことは無いので)

この西日本は獲得標高こそ(迂回路設定で)13000mと「SR600 北関東」を上回る難易度ですが最高標高は1100m程度と低く、10km未満の短いアップダウンを繰り返すルートです。

寒暖差が少ないゆえ真夏に走るのは厳しいでしょうが、逆に春秋に走りやすいルートとも言えます。実際、残暑厳しい9月初めとはいえ雨に降られても平気で走り続けることができました。

10月なら紅葉が楽しめそうな山深い道は、散乱した枝葉にこそ悩まされましたが、路面自体が荒れていたのはPC15の先くらいでした。

雄大な景色が広がるわけじゃありませんが、これまでほとんど走ったことが無かった中国山地の一端を楽しめる600kmでした。

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記録

*1:50時間+獲得標高10000mを500m越す毎に1時間 = 54時間