ひであ観察日誌

ひであの観察日誌です。自転車やペンギン、同人サークル「春うらら」の告知もこちらでおこないます。

うわぁ…っと思わず日誌に書いてしまうくらい程度が低い記事だ (^^;


リンク先の「GIGAZINE」は、最近よく覗きにいくニュース紹介系のニュースサイトです。
カップ麺やジュースの紹介が妙に多かったりしますが、暇つぶしには重宝しています。


しかしこの記事はいただけない。
バイオエタノールがもてはやされている一番の原因は、アメリカの穀物メジャーが儲けたいから…ではなく、いやそうかもしれませんが(笑)少なくとも表向きは、原料となる穀物がその育成の過程でCO2を固定化するために、燃焼時に出すCO2と相殺して考えることができるからです。


こんなの基礎中の基礎だと思います。


むしろ今問題になっているのは、収穫+エタノールへの変換にかかるコスト。
現在のエタノール生産は,言うほど効率は良くなく,これらをCO2換算すると、先の相殺分を考慮してもガソリンよりCO2を排出しているのではないか? というレポートがあるそうです。 *1
あと、別の観点として、決して余っているわけではない食用の穀物を燃料に回して使うのはどどうよ? というのは良く聞こえてくる話です。 *2


ここまで含めたって基本的な話じゃないでしょうか?
もちろん知らないこと自体は悪いとは言いませんが,間接的とは言え仮にもニュースを伝える立場なんですから,知らないのは問題。
逆に,毎日毎日いろんなニュースを覗いているGIGAZINEの編集がこんなことも知らないとは思えないんですよね。
まあ仮に,もし知っていてあんな記事の書き方をしたのだとするとより質が悪いと思いますが。

追記

コメントにもありますが,元のGIGAZINEの記事につづきが加わっていました。

「エタノールの方がガソリンより環境に悪い?」のかどうか考察してみた

肝心の「カーボンニュートラル」がつづきの記事への追記だったり,あいかわらずバイオエタノール自体の総合的なコストには言及されていませんが (^^;),よっぽどメールが多かったのでしょうか?


なんにしても,思っていたよりもGIGAZINEが科学に弱いんだなぁと言うことがわかっただけでも良しかな。

*1:さらに,作った後の輸送費も考慮に入れる必要がある。国内で作った場合は,石油に比べ輸送分が軽減されることもある。

*2:これが,アメリカの穀物屋さんが儲けるため…と言われる所以ですねw