2014年の神戸1000影面道以来、3年ぶり2回めの近畿主催ブルベを走ってきました。
2017 BRM218枚方300 うずしお with 超ミニカメラ
別名アワイチブルベ、といっても淡路島一周は150kmしかないので実際には島外も160kmほど走っています。さらに島内・島外があるということで、これを結ぶ航路もルートに含まれているブルベです。
それは現在、淡路と本州を結ぶ唯一の航路、ジェノバライン *1。昨年のBAJ2400を引くまでもなくこの区間は走行距離に含まれず、この時間で制限時間が延びたりもしません。
…それはそれとして、足し算するとちょっと距離が多くありません?
前日
昼過ぎに新幹線で京都へ。
予約してあった枚方近くの宿の最寄となるJRの駅は高槻。新大阪まで行って戻ってくるよりこちらの方が早く着きました。
駅前の塩ラーメンで腹ごしらえ。
明日のスタート地点から4kmほど離れた寝屋川市内の宿はトラックステーションというトラックの運ちゃん向け施設でした。どうも併設のラーメン屋さんが宿の管理もしているようでお店のカウンターでチェックイン。
最低限の設備でトイレも風呂も部屋にはありませんが大風呂は24時間入ることができて、下のラーメン屋さんも24時間営業です。さすがトラック向け施設。実際、外の駐車場にはトラックがすし詰めで駐車されていました。
そしてここで残念なことが発覚。
いつも背中ポケットに入れているデジカメが充電されていない…。満充電だったつもりが、そもそも充電するのを忘れていたようです。なので今回、走行中の写真は少なめです。
当日
早朝3時過ぎに起床。半過ぎに宿を後にして枚方大橋たもとのスタート地点へ。
…誰もいない。
と思ったら少し場所を間違えていたようでちゃんと反射ベストの集団が集まっていました。ねれいど (@syokutwo) さんに声をかけていただいたり、BAJ以来のかんとく (@hiramatsuuuu) さん、あとAJ会長さんも来ていました。
装備チェックをして受付。
ブリーフィングでは、航路での時間ロス(最大往路で1時間、復路で80分)と淡路島の復路にあたる瀬戸内側の向かい風への注意。一般的な 300km を制限時間(20時間)ギリギリで完走する人には難しいコースであることを何度も念を押していました。
同時開催の和歌山方面ブルベへの進路変更も受け付けていましたが、実際に変更を願い出たのは1人のみ。前日までのDNSも少なかったようですし、自分も含め参加者の皆さんがこれを楽しみにしているのがうかがえます。
5時に枚方大橋をスタート。
スタートしてすぐに淀川を渡河し、茨木から宝塚へ。体が冷えていたのでウインドブレーカー、さらにレインウェアを着込んでスタートしたのですが、これが失敗。
茨木駅を越える前にレインウェアを脱ぎ、ここでいいペースで走っていたAJ会長を見失い、箕面を抜ける前にウインドブレーカーを脱ぐことになって集団を見失って2度のタイムロス。信号の待ちの間に脱げれば良かったのですが、なかなかうまくいきません。
それ以上に下に着ていた UA のウインドブレークアンダーウェアを過小評価しすぎてました。この日、日が沈むまでは走っている間はこれに Rapha のブルベジャージ(半袖)だけで十分快適に過ごせたくらいです。
宝塚からは、峠を越えて有馬温泉。宝塚で追い付いた20名ほどのパックは峠でばらけました。
53km地点でPC1に寄りつつ緩い坂を降って明石へ出ます。
明石港ジェノバライン乗り場、ここで80km。時間は8時35分スタートしてから3時間半。残念ながら8時半の便には間に合いませんでした。信号が増える市街地に入る前でぎりぎりペースだったので早いうちに諦めていましたけど。後で話を聞くと3〜4人ほどが8時半の便に乗船していたそうです。
ちなみに先の着替えタイムロスは、いつもなら気にするほどでもないのですが、あれが無かったらもしかして間に合っていたかな…と思ったのでした。
乗船券(自転車券も別に必要、あわせて720 円)を 購入してぼぉ〜っと待機しているとBAJで一緒だったMZさんが激励に来てくれました。というか本来なら、彼も参加予定だったのですが残念ながら体調不良でDNS。でもぼちぼち回復したのか元気そうで良かったです。
話している間にも次々と後続が追いついて来ます。
結局、9時発の便に乗った自転車は20台ほどでした。
明石海峡大橋をくぐって15分で淡路島は岩屋港へ接岸。9時25分にリスタート、ここからアワイチです。 もう時計回りに限っても10回くらいは走っている勝手知ったるルートなので新鮮味は皆無のはずなのですが、1年半ぶりだからなのか、好天とかるく吹く追い風のせいか走っていて快適です。
単純に走りやすいだけなのかもしれませんが、楽しさしか感じません。
洲本、というか洲本温泉 ホテルニュー淡路(節つき読み推奨)を通過したところにある
ファミマでPC2。115km。いいペースです。
由良の峠を越えて、灘の海岸線の途中でちょうど見頃を迎えていて車が列に並んでいた黒岩水仙峡をチラ見。「峡」の名の通り観光するには渓谷をのぼらないといけないんですよね。
さらに10kmほど先で今日のメイン目的地へ。距離は150km地点、今日のブルベの折り返し。時刻は12時ちょうど。
ブルベ中ですが、実家への帰省です。
このブルベに参加した目的の半分はこれみたいなもんです。家族と雑談をしつつ墓参りをして実家に1時間半ほど滞在しました。というか、これを帰省にカウントしたら怒られますよね。また秋に「淡路島ロングライド150」か「徳島1000km 四国一周(参加未定)」で帰ります。
リスタートして大見山を越えて福良を走っているところでAJ会長さんを補足しました。なんでこんなところを走っているんですかと聞いたところ、ジェノバラインを数便(ひとつの便に集中しないかとか迷惑をかけていないかを含めて)乗船数とかを確認していたそうです。ペースを上げたり下げたりでヘロヘロだよとおっしゃってました。お疲れ様です。
日本では航路を含めたブルベはこれまで(ぜんぜん? あまり?)認められたことが無いとのこと。(BAJでフェリーを使ったのはかなり異例だった?)
福良から岬の先に至るとPC3 道の駅うずしおに到着。
地元民的には「みさき荘」の方が通りがいいんですけどね。家族に話したら道の駅になっていることすら知りませんでした。
休日ということもあって観光客で賑わっています。時刻は14時20分。
土日は午後から40分毎の出航となるジェノバライン岩屋港までは65kmです。目指す便は、16時40分発(2時間20分後)か17時20分発(3時間後)のどちらか。
瀬戸内側は国道28号と比べて信号はほとんどないのですが、ここからは向かい風になることを考えると17時20分の便が順当でしょう。
少し余裕をもって17時に岩屋港へ到着、おかげで直前にあったコンビニで補給食も買い足せました。
一昨年竣工した新造船「まりんあわじ」は初利用です。この便に乗船したランドヌールは7〜8人くらいでした。
18時前に明石港からリスタート、残り80kmです。
…まだ結構残ってます。いけませんね。アワイチが終わった段階でなにか一段落した気分になってました。幸い、明石側からの上りはゆるやかなのでほどよく踏めばペースはそれほど落ちません。
…渋滞が無ければですけど。
PC直前で大渋滞。路肩もほとんど残って無い道で、どこまで渋滞が続いているのかわからなかったのでゆっくりと歩道を先へ進み、渋滞が途切れる前にPC4に到着。朝のPC1と同じファミリーマートです。
後はゴールのみ、残り53km。
PCを出てすぐに渋滞の先頭を発見。事故渋滞でした。
明石からの上りからずっと一緒に走っているのは、けむり (@kmri76) さん。ちょうど同じようなペースだったのでそのままゴールまでご一緒させてもらいました。
関西の人はあまりわからないのでブルベも慣れた方なのかなと思って聞くと、自転車を購入して3ヶ月、ということはもちろんブルベも今年がはじめてで 200kmに続いてこれが2本目だそうです。ううむ、健脚だ。
有馬温泉から峠を越えて、宝塚からは信号峠を耐えて枚方駅前で無事ゴールしました。
今年まだ2本目なので疲れましたが、それ以上に楽しめたブルベでした。航路を含むこともあって主催する側はいろいろと気を遣うことも多そうでしたが、また開催して欲しいコースです。
その時は可能な限り遠征してきます!!
そしてこのルートで17時間半なら脚もそれなりに戻ってきているかな。獲得標高はそれほど多くありませんでしたが、300kmにしては前後泊の荷物を大盛積んで走っていましたから。
本日のカロリー収支、
消費カロリー 11,000kcal / 摂取カロリー 9,700kcal
エピローグ
前日と同じトラックステーションに泊まろうと連絡したら残念ながら満室だったので、枚方駅前のビジホ…というか元ラブホ? な作りの宿で一泊。
翌日、淀川、桂川沿いに京都市街まで移動して、
京都市動物園、
京都水族館でペンギン充しました。
どちらも鳥インフルエンザの影響で、いろいろと制限があったのが残念でしたが、しばらくはしょうがないですね。
帰りも京都駅から輪行でした。
*1:深日と洲本を結ぶ航路もいつの間にか廃止されていました。