ひであ観察日誌

ひであの観察日誌です。自転車やペンギン、同人サークル「春うらら」の告知もこちらでおこないます。

フランス日記 アルプス3日目 マドレーヌ峠

PBPから帰国して2週間経ちました。
帰国して数日は体調は戻りきらなったり、1週間ずっと眠たかったり、ちょっと風邪を引いたりしましたが日常の中、フランスでの出来事が休息に思い出になりつつあります。

あ、これまでの日記に写真を追加しました。アルプスの絶景で、少しでも皆さんが行きたくなってくれれば嬉しいです! 

 

フランス日記はアルプス3日目、8/13の朝から。

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健やかに起床、涼しくて気持ちの良い朝です。天気も良好! 午後からの雨予報は、いったん忘れておくことにします。

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まずはホテルの朝食、プチ・デジュネ。パンと牛乳とヨーグルトとチーズを満足いくまでエンドレスもぐもぐします。…また食い過ぎたような。

ちなみに朝食は何時がいい? と聞かれて時刻がうまく伝わらず、部屋にあったの時計の針でコミュニケーションしたりしました。

今日は早速、マドレーヌ峠まで10km、残りの標高は900mです。

のんびり上りま…、車道の左側から走り出そうとして工事のおっちゃんに違うよ〜逆だよ〜、と注意されました。まだ、ぼぉ〜っと走り出す時は右側通行を忘れてしまいます。

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あいかわらず眺めて飽きないアルプスの山々の間を上っていくと、峠も近づいた所で放牧された牛の群れ。

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カウベルの音が周囲に鳴り響きます。というか風鈴のように時折聞こえてくるようなものかと思っていたのですが、鳴り響きっぱなしなんですねこれ。上下からひっきりなしに聞こえてくると、取り囲まれた感が半端ありません。

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さらにひと上りしてマドレーヌ峠

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気持ちの良い空気の中、360度の展望。
数日前まで悪天候も覚悟していただけに感慨もひとしおです。ここは他の峠と比べても、カフェや売店が充実していました。ワインとかでかい肉の塊とか、自転車じゃ持って帰られませんでしたけど。
逆に人は少なめ。今日は午後からの雨のせいでしょうか?

ここからは一気に下ります。少し狭めの道幅の右手に崖の奈落が続いたので、ちょいとびくつきながら下山します。

降りてしばらく走ると冬季五輪が開催されたこともあるアルベールビルを通過します。雨雲レーダーを覗いてもまだ降ってくる心配はなさそうです。線路沿いにシャンベリーへハンドルを向けます。

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これがイズール川沿い。

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さらにブドウ畑地帯で通る村々にワイナリーの看板が並んでいました。ワインは飲めないにしても、葡萄ジュースくらい…。
そもそも売店がありません。カフェも見当たりません。

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ここでも水分補給は、村の泉となりました。

シャンベリー手前でやっと発見、お馴染みカルフール

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まだ暑いので、水分多めの補給です。

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シャンベリーに近づいた所で、背後の雲行きが怪しくなってきます。シャンベリー市街地に入った所で、ぽつぽつと降りだしてきました。無理をするつもりは無いので一番近い駅へ非難。

…しようとしたらホームだけの無人駅、雨宿りさえできません。そのホームもどこにあるのかわからず、しばらく行ったり来たりしてしまいました。 時刻表を覗くと電車が来るのは1時間半後のようです。雨粒もそうですが風も出てきたのでちゃんと避難できそうな5km先の駅へ向かいます。

ちゃんとした駅舎がありました。

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GARE D'AIX LES BAINS-LE REVARD (エクス=レ=バン=ル・ルヴァール駅)

駅員のお姉さんに、宿の最寄り駅までのチケット買いたいと

40分後に来るGARE DE CHINDRIEUX(シャンドリュー駅)までのチケットおくれ。

スマホの時刻表を見せながらお願いすると、

それバスですよ。その駅までの電車が来るのは、その次の1時間半後になります。

との返答(英語)

あ、バスだったんですね。よく見たらバスマークがついていました。既に雷もなっている窓の外を確認して、大人しく待つことに。

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ちなみにチケットは自動券売機で購入。UIが回転とクリック。なんとなくロストワールドを思い出します。
…すいません。無理矢理、思い出しました。

ぼ〜っと待っている間にホームに入ってくる電車には、停まるたび数台の自転車が乗り降りしています。雨で輪行? という雰囲気で話しかけてくれたロード乗りの人は英語がわからないそうで、互いに空を指さして天気には勝てないね〜と身振り手振りで納得し合ったり。

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実はシャンドリューは次の駅、車窓からみえるブルジェ湖を眺めているうちに着きました。

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うまく雨があがっていて、6km走って今夜の宿へ。

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Bookingの予約画面のプリントアウトを見せると、あまりウェルカムな雰囲気ではありません。

プリントアウトを見ながら電話でやり取りをしだして、なんだか不穏な空気。 あとこのフロア、携帯の電波が通じません。いざという時に使う予定のGoogle翻訳が使えないとピンチ!?

…と焦ったのですが、しばらくすると鍵を取り出して部屋に案内してくれました。結局、なにを揉めていたのかわかりませんでしたがひと安心。

今日も全力で寝ます。
ここ村どころか周辺の建物は10軒未満という僻地なのでなにもできることないですしね。 祈るのは明日の天気だけです。

本当なら、この北にあるAin(アン県)で開催されているヨーロッパツアーのステージレース「Tour de l'Ain (ツール・ド・ラン)」の第3ステージを峠で観戦する予定だったのですが雨は避けられそうもなく、諦めることになりそうです。

つづく