ひであ観察日誌

ひであの観察日誌です。自転車やペンギン、同人サークル「春うらら」の告知もこちらでおこないます。

ジロ・デ・イタリア 最終ステージ

ダニーロ・ディルーカがマリア・ローザ *1
圧倒的という程ではないモノの,勝つときにきっちり勝って,負けるときでも同着か最小限にという隙のない走り,ミスのない走りを最後まで続けての勝利。
当初からライバルだった,シモーニクネゴ,サヴォルデッリ等をちゃんとマークした戦いでした。
まあ,他のライバルにはそれが出来なかったという時点で,ある意味タイム差以上に圧倒的だったのかもしれません。


これまでのグランツールでのディルーカというと,前評判はいいんだけど,序盤からさくっと沈んじゃう…という印象が強い選手だったのですが,今年はそんな面影は微塵も見せませんでしたね。


ツールに出てくるのかはわかりませんが,さすがにダブルツールは無理でしょうね。


総合で面白かったのは,チームCSCのアンディ・シュレク
まだ21歳で,総合2位。そしてマリア・ビアンカ *2
自ら前へでるという感じではありませんでしたが,黙々と先頭集団で付いていく様は,将来が楽しみな選手です。
あんまり期待をかけすぎるとクネゴみたいに,そこそこの成績で期待はずれと思われそうですが,むしろ同じCSCだったバッソの用にきっちり育って欲しいです。


マリア・チクラミーノ *3 は,アレサンドロ・ペタッキ
しかし,このジロのペタッキは最終ステージの圧勝も含め5勝,ほんとうに強かった。
それもこれまでの定番,トレインでペースを作った上での勝利では少なく(2勝?),どちらかというと崩れた後の少し長めのスプリントを制した勝利が多かったのが印象的でした。


マキュアンは1勝(だけでしたよね?)はしたものの,その後は運が伴わずに不発。
11ステージでジロを去りましたが,彼の本番はツールのはずなのでそちらを楽しみにします。


スプリントで一番振るわなかったのは,ベッティーニ
個人的にベッティーニファンだってこともあるのですが,なにをしても後手後手に回ってしまったという感じがして残念でたまりません。
序盤のステージ5で,いちど身体を壊したのも影響があったのでしょうか。
いちいち目立った走りをするのはさすがと思うのですが,もう少し活躍が観たかったです。
昨年は出てませんでしたが,ツールは走るのかな?


マリア・ヴェルデ *4 は,レオナルド・ピエポリ。
彼はもう,マリア・ヴェルデというよりも,チームのアシストのために自らの勝利を少なくとも二つ譲った所が燃えました。
特にステージ17のゾンコラン峠の山頂ゴール,シモーニとふたりで両手をあげてゴールするシーンはもう最高!!
あの日のサウニエルドゥバルは最強でした。


いやぁ,この三週間楽しかった。


そういえば,これで1997年以来,11年連続イタリア人によるマリア・ローザ。
イタリアの方に言うと殺されそうですが,一度はこの目でイタリア人以外のチャンピオンを見てみたい気もします。


ジロは終わって,1ヶ月ほど間が空いた後にツール・ド・フランス
個人的には,選手層が厚く,このジロではタイムトライアルの強さもみせたアスタナのヴィノに期待です。
なんとか,ワイルドカードで出場は確定したようですしね (^^;)


あと,ステージ19で久し振りに勝ったマヨも含めて登れるタレントが揃っているサウニエルドゥバルもどう出てくるか気になります。
TTはいまいちっぽいんだけど (^^;)

*1:総合首位。日本語で言うとピンクジャージ

*2:新人賞。意味は,白ジャージ

*3:スプリントポイント首位。シクラメン色ジャージ

*4:山岳賞。まんま緑ジャージ