ひであ観察日誌

ひであの観察日誌です。自転車やペンギン、同人サークル「春うらら」の告知もこちらでおこないます。

ジロ・デ・イタリア 第17ステージ

このステージ最後の山,登坂距離10.1km、標高差1203m、平均斜度11.9%、最大斜度22%のゾンコラン峠の遙かな坂。
これをのぼり始めた所で総合上位のグループは,ディルーカマッツォレーニ,シュレック,クネゴシモーニがひとかたまり。


この集団,マッツォレーニがはじめに遅れる


そして,たんたんとペースを維持して先頭を引き始めたシモーニに後続との距離が少しずつ開き,とうとう現在総合首位,マリア・ローザのディルーカがこのジロで初めてのペースダウン。


さらにクネゴが遅れ,離れていく。


現在,マリア・ビアンカ(新人賞ジャージ)を羽織るCSCのシュレックが残ってシモーニに追走。
ついでにマリア・ヴェルデ(山岳賞ジャージ)でシモーニのアシスト,ピエポリ。


ギリギリまではこの3人で登っていたのですが,最後,100m辺りでピエポリに引かれてアタックをかけたシモーニが,シュレックを引き離してステージ優勝。
ジロは8勝目らしいです。

しかし落ちたクネゴディルーカもただでは落ちない。
互いに粘って,一時はかなり開いたタイム差は終わってみれば30秒。


総合上位は,2位のマッツォレーニが遅れて順位を落とし,トップは3分近くの差をつけているディルーカが守ったものの,シュレック,シモーニとの差を心持ち狭めることになりました。


ジロの怒濤の山岳は,これで終了。
総合の目玉は,3日後にあるタイムトライアルを残すのみとなりました。


シュレックとディルーカとの差は2分30秒ほど。
さらに数秒遅れの3位のシモーニはそれほどタイムトライアルは強くないので,よっぽどのアクシデントでもない限り,かなり固くなってきたと思われますが,シュレックの実力が未知数,タイムトライアルは総じて強いCSCですしちょっと楽しみでもあります。