このステージ最後の山,登坂距離10.1km、標高差1203m、平均斜度11.9%、最大斜度22%のゾンコラン峠の遙かな坂。
これをのぼり始めた所で総合上位のグループは,ディルーカ,マッツォレーニ,シュレック,クネゴ,シモーニがひとかたまり。
この集団,マッツォレーニがはじめに遅れる
そして,たんたんとペースを維持して先頭を引き始めたシモーニに後続との距離が少しずつ開き,とうとう現在総合首位,マリア・ローザのディルーカがこのジロで初めてのペースダウン。
さらにクネゴが遅れ,離れていく。
現在,マリア・ビアンカ(新人賞ジャージ)を羽織るCSCのシュレックが残ってシモーニに追走。
ついでにマリア・ヴェルデ(山岳賞ジャージ)でシモーニのアシスト,ピエポリ。
ギリギリまではこの3人で登っていたのですが,最後,100m辺りでピエポリに引かれてアタックをかけたシモーニが,シュレックを引き離してステージ優勝。
ジロは8勝目らしいです。
しかし落ちたクネゴ,ディルーカもただでは落ちない。
互いに粘って,一時はかなり開いたタイム差は終わってみれば30秒。
総合上位は,2位のマッツォレーニが遅れて順位を落とし,トップは3分近くの差をつけているディルーカが守ったものの,シュレック,シモーニとの差を心持ち狭めることになりました。
ジロの怒濤の山岳は,これで終了。
総合の目玉は,3日後にあるタイムトライアルを残すのみとなりました。
シュレックとディルーカとの差は2分30秒ほど。
さらに数秒遅れの3位のシモーニはそれほどタイムトライアルは強くないので,よっぽどのアクシデントでもない限り,かなり固くなってきたと思われますが,シュレックの実力が未知数,タイムトライアルは総じて強いCSCですしちょっと楽しみでもあります。