ひであ観察日誌

ひであの観察日誌です。自転車やペンギン、同人サークル「春うらら」の告知もこちらでおこないます。

アーサー・C・クラーク 小野田和子訳 「[asin:4488611036:title=イルカの島]」 <span class="bookoff">(28)</span>

面白いし,年甲斐もなくわくわくもするし,ひとつ前に読んだ気分が悪くなる本の後としては最高級の口直しだったのですが…
どうしても,クラークの趣味丸出しだなぁ〜という感想が先に来ちゃうんですよね(笑)
内容を100分率で表すと,SF50%,ダイビング50%って所。


ただこれは,いまという時代に読むことでさすがにちょっとSF色が弱く感じてしまうのも要因のひとつかもしれません。
なにせ,この本が出たのは1963年。
いまでも海洋生物の研究というのは,意外なほど進んでいない印象がありますが,当時はもっともっと未知の世界だったでしょう。
その当時にこれが書けるというのは,驚くしかありません。
ちなみに僕自身もSF色が薄い…と感じるだけで,古いとは感じませんでした。


なんというか,クラークやアシモフなんかのSFを読んで思うのは,10年後,20年後に実現しちゃった…もしくは今になって実現の可能性が取りだたされつつあることを,まだそれの片鱗が見えるか見えないかという時代に書いちゃっている凄さです。
彼ら自身が,だたの作家ではなく科学の徒であることもあるのでしょうが,ちゃんと今生きている延長線上にある世界を見ているのでしょうね。

イルカの島 (創元SF文庫)

イルカの島 (創元SF文庫)