ひであ観察日誌

ひであの観察日誌です。自転車やペンギン、同人サークル「春うらら」の告知もこちらでおこないます。

Winnyによる情報漏洩

一連のWinnyによる情報漏洩を伝えるニュース。
なにが流出したのかよりも報道して欲しいのが,ウイルスに感染したマシンにウイルス検出ソフトがセットアップされていたのか。セットアップされていたとして,ちゃんと最新の検出パターンに更新されていたのかです。


当初は,どうせウイルス検出ソフトなんて使ってないんだろ,もし使っていたとしても検出パターンの更新もせずに1年前とかの検出パターン使ってるんじゃないの? と考えていたのですが,最近になって,もしかするとそうとは限らないのではないかと思い始めてます。


普通,ある家に泥棒が入ったからと言って,ドアの施錠の有無やセコムへの加入等までが報道されることはあまりありません。
家の場合は,だいたい外出する時は施錠しているだろうと皆が思うからいいのですが,パソコンの場合は状況がちょっと違ってきます。
家の施錠とは比べ物にならないほど,ウイルス検出ソフトをインストールしている人が少ないと思われるからです。


コンピューターウイルスってのは対処療法です。
トレンドマイクロ等のメーカーは網を張ってウイルスを収集し,新たなウイルスを見付けたら,そこからそのウイルスを検出するパターンを作成します。
つまり,ウイルスへの処方箋が出来る前に感染してしまったら,いくら最新の検出パターンを使っていたとしても意味がありません。
そして,Winnyで広がるウイルスは,他のウイルスとは比べものにならない速度で広がる可能性が高く,メーカーが見付けるよりも先にウイルスが運ばれてくる可能性が高いと言えます。


もちろん,この場合でもウイルス検出ソフトは,後付けになってしまいますが感染を検出してくれるでしょう。


航空機による交通網の発達によって,病原体である現実のウイルスや細菌による感染の拡大速度と範囲の危険性が増大したのと同様の役割を,Winnyが担ってしまっているのかもしれません。


そう考えると今回,情報漏洩してしまったマシンの中にはちゃんと最新のウイルス検出ソフトがインストールされていた物もあるんじゃないかと思うんです。
おそらく,ちょっと前までの僕のように,


「どうせ,あいつらはウイルス検出ソフトもインストールしてなかったんだろ?」


と考えている人は多いのではないでしょうか?
そういった考えを払拭するためにも,ウイルスに感染したマシンのウイルス検出ソフトのインストール状況も報道に含めてくれると嬉しいなと思ったりします。


結局なにを言いたいかというと,自分はウイルス対策ソフトを使っているから安全。と考えるのは尚早かもしれないということですw
まあ…,調べてみると結局,感染を受けたマシンは,みんな無防備なだけだったという話になるのかもしれませんけど (^^;)