以前，作家をゲストに呼んでその作品について爆笑問題と語り合う深夜番組「爆笑問題のススメ」に石田衣良が出演していた時，このタイトルが話題になっていました。
石田衣良本人が，
「大学卒業後しばらく株式投資で生計を立てていた。この小説は，株式投資に関する必要な知識を知ることが出来る入門書になるように書きました」
といった趣旨の発言をしていたのに興味を持って積んであった本です。
テレビドラマ「池袋ウエストゲートパーク」の原作者として名前を聞く石田衣良ですが，僕自身は彼の著作を読むのは初めて。
適当な大学を卒業後，就職先も決まらずパチプロもどきとして日々をただ費やしている主人公が，謎の老人に誘われて相場が踊る数字の波の世界に身を投じていく話。
若干，気取った表現が気になる事もありましたが，総じて読みやすく，先に話した題材としての株式相場も話の骨子として不可欠な役割を果たしています。
まあ，ちょっと出来過ぎな話という感もありますが（笑），僕自身はこういった都合のいい話も結構好きだったりするので特に気にはなりませんでした。
