さすが新聞記事，落ち着いて抑えるところを抑えてる。
巷で批判の風が強いホワイトバンドですが，個人的には，寄付であるか活動費であるかという点についてはたいした問題を感じていません。
どっちかというと，なんでそんなことでそんな程度で騒ぐんだろう…と不思議に感じているくらいです。
僕が，以前より日本版のホワイトバンドの問題点だと考えているのは，上の記事にある紀藤正樹弁護士の話にもある通り。
「ホワイトバンド運動」というのは決して頒布されているバンドを購入する必要が無く，白い物を身に付ければそれでいいということ。
寄付でも活動費でもなく，あくまでも意思表示。
そしてそれが，いったい何の意思表示であるか，という点が伝わっていないことに大きな問題を感じています。
頒布されているホワイトバンドを覗いてみても，それが伝える努力をしているようには思えませんしね。
手軽に参加するためにバンドを頒布し，その一部を政治活動費として使う，というのには特に問題を感じません。これは日本だけではなく，アメリカ版のホワイトバンドである ONE でも同じはずです。
そして，ファッションとしてホワイトバンドが普及するのは，切り口として間違っていないと思っています。
ただ，ファッションのために購入した人が「ホワイトバンドの意味」をきちんと理解する体制はもっともっと為されないといけないでしょう。
あと一連のホワイトバンドの騒動を傍観して思ったことがもうひとつ。
例えば皆さん，赤い羽根募金の収支って気にしたことあります？
僕はありませんｗ なにげにあの募金を信用してるんだと思います。
えっと，僕ですか？
僕は，ホワイトバンドが主張する政治運動が，本当に貧困の改善に繋がるのかよくわからないので様子見状態です。
元々，アフリカなどの貧困の現場で長年ボランティア活動をしている人達が，これだけじゃ貧困が無くならない…と考え抜いた主張です。
決して見当違いの主張では無いのでしょうが，自分自身である程度確信が持てるまでは見守っていきたいと思っています。
