ひであ観察日誌

ひであの観察日誌です。自転車やペンギン、同人サークル「春うらら」の告知もこちらでおこないます。

ディープ・ブルー

市川コルトンまで観に行ってきました。
感想を簡単に言うと,映画としては駄作でした。
いろいろと言いたいことはあるのですが,主な物は以下の通り。

  • BGMが自己主張しすぎ。ありていにいうと必要以上にうるさい,邪魔
  • 各シーン単位の構成がたるい。数々の長回しは眠気を誘います。実際,久し振りに映画で寝そうになった
  • シーンとシーンを繋げた全体の構成にもまとまりがない。同じシーンを分ける必要があるのか?
  • いちおうドキュメンタリーであるなら,いま観ているのがどこなのか? この生物はなになのか? という情報がもう少し欲しかった
  • 最後の最後に取って付けたように「人はこの海を汚している…」というナレーションでさらに台無しに


あと,ペンギン好きとして言わせてもらうと,エンペラーペンギンのシーンは端折りすぎです。
集団で海から上がってくる映像と共に,「(繁殖のために)これから彼らは160kmの陸上の旅に…」と言うわりに,その直後にはもうブリザードの中で極寒を耐えているシーン(雛の姿は見えないので,産卵前っぽい)
そしてペンギンシーンは終わり。
エンペラーを素材にするなら,足の上で卵を抱えるシーンや,雛を育てているシーン,雛同士が寄り集まって寒さに耐えるシーン辺りは入れておいても罰は当たらないと思うんだけどな。


撮影したカメラマンに罪はありません。
初めて目にする映像に,おっと思うことも何度かありました。
素材としては十分いい物が揃っていると思います。
材料が良くても調理に失敗するとどうなるかといういい見本のような映画でした。
あらためて,「WATARIDORI」は映画としてうまく仕上げてあるんだなと思いましたよ。