中国史にあらわる多くの奢侈を考察している本です。
ただ,元となる文献からの情報には興味をそそられるのですが,それに対する井波氏の考察に思わず首を捻ってしまうことが多々ありました。
あと,井波氏訳の三国志演義を読んだ時も思ったのですが,この人の語彙の選択があまりよろしくない。
言いたいことはわかるのですが,もっと適した言葉遣いがあるだろうと感じます。
この本では,特に「エントロピー」を使いすぎです。それもちょっと誤用している節もある。
中国史の本に横文字を使うななんて言う気はありませんが,もう少しスマートに使って欲しいものです。