ひであ観察日誌

ひであの観察日誌です。自転車やペンギン、同人サークル「春うらら」の告知もこちらでおこないます。

フランス日記 準備&渡航編

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パリなう。
いま成田を離陸したアエロフロート・ロシア航空の機上でこれを書いています。更新は、パリ・シャルルドゴール空港の宿に入ったところですることになるでしょう。

なんて書き始めてましたがホテルでは寝ることを優先、TGVに乗るまでも発券で手間取ってしまい乗ってリヨンへの移動中の更新になりました。

 

今回は4年に一度、ランドヌールなら一度は参加してみたいと思うであろうフランスで開催される1200kmのブルベ「パリ・プレスト・パリ(以下PBP)」の開催年! いま、これに参加する為に機上の人となっています。

出発は日本時間の8月10日正午。
PBPのスタートは16日の夕刻(日本時間17日1時〜)、日本からの参加者の多くは14日に出発するはずです。自分は、せっかくフランスへ行くのであれば、とツール・ド・フランスでもお馴染みアルプスの峠を走りに行く為に数日先乗りしています。

 

海外渡航は小学生の時以来、ほぼ初めてみたいなものです。 
正直、PBPだけならいざ知らず、ひとりで適当に宿をとっての旅なんて無謀もいいところだと思ってます。旅が始まってしまったいまでもどきどきしてます。大丈夫な気は全くしません! 

ちなみに乗り継ぎをするモスクワまで9時間半、空港で3時間の乗り継ぎを挟んでパリまで計17時間かかるのでぶっちゃけ暇。

シートで電源が取れるのは幸いですが、離陸したらもう電波も届かないし艦これもできやしません。

そういえば食事、エコノミーで安いの〜と取ったチケットだったので付いてるのかどうかわからず離陸前に丹念に食べておきましたマクドとおにぎり。あとキットカットをたくさん持ち込み。 

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あ、とりあえずドリンクはあるようですり。トマトジュースゲット。

 

では暇なので、PBP準備編でも。

PBPへ行くと決めたのはいつだったでしょうか? おそらく、昨年の北海道1200納沙布岬が中止になった後です。年末にはエントリーを前提でSRを確実に取る2015年のブルベ参加スケジュールを組んでいましたし、年明けには夏コミも申し込む気はありませんでした。

そうとなれば、まずはパスポートの取得です。 

先に話した小学生の頃の渡航でも、もちろんパスポートは持っていたはずなのですが、自分の手で持った記憶はありません。母親が家族パスポート的な旅券を所持していたような記憶があるのですが、調べても現在はもちろんのこと過去にもそんな旅券があったという情報は見当たらないので兄弟3人分のパスポートも母親がまとめてもっていただけなのかもしれません。
本籍がある高松市から戸籍を取り寄せ、手続きと受け取りに千葉市内まで出かけて行ったりして無事取得。
…せっかくパスポート取ったなら一度、E3に行ってみたいな。

次に航空券の手配。

年明けからExpediaで格安チケットを日参でチェックしていました。ちょっと高くても安心の直通便か、安いけど乗り継ぎが不安の格安便か…。
乗り継ぎでの主な不安はロストバゲージです。自転車が行方不明になるとどうしようもなくなりますし。 

結局、安さに負けてロシアのアエロフロートにしました。年初から原油の値下がりが顕著だったので、実際に予約をしたのはサーチャージが下がった4月に入ってからです。
ちなみに、いま乗っているそれがモスクワ経由ロンドン行きなので、モスクワで荷物降ろし忘れられたら自転車はロンドンに行っちゃいます。

宿は全てBooking経由で予約しました。

深夜に到着するシャルルドゴール空港、2日目にグルノーブルから走るラルプデュエズ、3日目はマドレーヌ峠の手前、4日目はさらに北上してアン県へ。5日目はグラン・コロンビエ峠を越えて開催中のロードレース、ヨーロッパツアーのツール・ド・ランを観戦。出場しているはずの新城幸也を応援します!
リヨンから、その日のうちにパリへ戻って次の日が15日、PBPの前日受付です。

あと、RailEuropaでシャルルドゴール空港〜グルノーブルTGVを予約しました。席のグレードはよくわからなかったので1等席。リヨンからの帰りは時間が読めないので予約はなし。平日だし大丈夫…と期待しています。 

この辺りの予約に区切りがついた頃、GWのヘブンウィークの600km完走でSRは確定しました。 

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あ、食事がきました。フィッシュorミートってことでミートを選択。まだ日本時間で14時くらいだけど何ご飯? モスクワ時間では朝の7時半だから朝飯かな? 欧州食に寿司がワンポイントで入ってる機内食、醤油と箸が嬉しい。 

隣の席はボーイスカウトっぽい少年の集団のひとり。首のバンダナにPolandと書かれているからポーランドの子かな? パンにサラダとハムを挟んで食べていました。ナイス!
食事が終わるとおもむろに、ニンテンドーDSで遊び始めていました。

 

話は戻して、準備編の続き。

PBPを走るだけなら自転車装備は十分なはずなのですが、せっかくならと結局はいろいろ買い込んでしまいます。

買い換えたのは、

新たに導入したのが、

  • シートポストバック TOPEAK DynaPackDX
  • スマホ防水ケース Lifeproof nood
  • ミノウラ スマホホルダー大 *1
  • モンベル ジオライン薄いの
  • Buffalo モバイルキーボードBSKBB24
  • 電源変換アダプタ
  • シャージ(AJ、AJ千葉、牛)
  • 耳栓

消耗品も、タイヤ(前輪 パナ グラベルキング26、後輪 MASSA 26)、チェーン、シフトケーブル、ブレーキシューはもちろん新品に交換しました。

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自転車は、パリまでの往路はBTBの段ボール輪行箱に入れて、箱はパリで破棄。帰りは普通の輪行袋の予定です。 
BTBの段ボールは一般的な預け入れ無料の目安203cmにまるで収まっていないのですが、アエロフロートは自転車はサイズに関わらず追加料金なしで預け入れ可能なので助かりました。
そういえば帰りもアエロフロートなのですが、エールフランスコードシェア便だったはず。エールフランスは自転車箱売ってくれるって話を聞いたことあるので、空港で余裕があれば聞いてみます。

出発は月曜だったので、準備は週末土日でゆっくりできました。

PBPの登録書、旅の手引きとキューシートを印刷。eTrexにPBP、アルプス、パリ観光、ブレスト観光のルートをダウンロード。今回、PBP以外のルートは全てStravaで引きました。
他にも航空便、TGV、ホテルの予約をプリントアウト。

 

あ、食後のコーヒーがきた。
機はモスクワまでの行程を1/4ほど進んでロシア上空、見渡す限り原生林で人が住んでいる気配はありません。これが房総半島だったら一面、ゴルフ場でしょう。

ちょっと寝ます。



…1時間ほど仮眠しました。成田を出て4時間経過。

 

なんの話でしたっけ? …ああ準備ですね。 

あとは着替えです。フランス北部の気温はおおよそ東京の4月下旬。天気が良ければ30℃まであがるパリより海側のブレストの方が寒かったりします。最悪10℃を切る心配をしなければいけません。いづれにしても標高2000mを超えるアルプスの峠を走るので必要な装備はそれほど変わりません。ちなみにアルプスがあるフランス南部は心持ち暖かくなります。

ただ真夏日が続いていた8月初めに4月の服装の準備といわれても、いまいちピンとこなくて迷いましすよね。
…不足が無いといいのですが。

 

うぉぉ、機体が揺れる⁉︎

…ふうおさまった。準備編はこれで終了です。

 

それにしても今日は、家から成田への移動が大変でした。輪行箱が重い。事前に計った重量は20kg、預け入れ荷物の無料枠が23kgなのでぎりぎりです。

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かといって機内手荷物が軽いかというとそうでもなく、各種リチウムイオン電池とかが入っているので意外に軽くなっていません。

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成田国際空港に着いてカートで楽チン。

第1ターミナルでチェックインして、ロシア少女のグループで目の保養をしつつ大型荷物検査に預けます。係員の方にサイズを計られた時には超過料金!? っとびびりましたが、どこで預けるかの確認だったようでほっ。

あと手数料が安い非銀行系でユーロに両替をしたり(ただフランスの方がさらに手数料は安いらしい)、予約してあったグローバルWIFIルータを受け取ったり、昼飯食べたり、ユキヤを応援するための日の丸を探したりと出国ロビーをぶらついている内に機乗の時刻になりました。

そういえば赤城加賀サコッシュを首から提げていたら、荷物検査の案内の方に「赤城バックいいですね〜」といわれる事案があったり。

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アエロフロート機は、ちょっぴり年期が入っている内装ですが乗務員のお姉さんの対応もよくほどほどに過ごしやすいです。…離陸から5時間経過して、さすがに腰とお尻が痛くなってきてますけど。ざっと見渡した感じ、日本人率は半分もいません。

…そしてあと4時間、なにして過ごそう? 

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ちょい仮眠とウトウトしていたらアイスクリームが来ました。明治エッセルスーパーカップ超バニラ! すごいなあ、先ほども話したとおりの日本人率の低い機内で「meiji」以外のアルファベットがありません。

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雲が晴れて見えるロシアの下界は、ここまで来ても見事なまでに未開の原生林。蛇行する川筋とその周辺に幾多も見える三日月湖は見下ろしていて飽きません。

あ、またドリンク。今度は発泡水をいただきました。「スパークリングウォーター」で通じなかったぜちくしょう! (指差しで頼んだ) 

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モスクワまで2時間(離陸して7時間半)となったところで、再び機内食。シーフードをチョイス、パスタ。日本時間は20時前なのでちょうどいい時刻ではあります。モスクワ時間では14時過ぎだけど。 

そしてやっとモスクワは、シュレメーチエヴォ国際空港に到着。

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ここでパリ行きへ乗り換えます。3時間待ち。

さきほどのボーイスカウトっぽい隣り席の子は、日本で開催されていたワールドスカウトジャンボリーというイベント帰りのようです。
降りる時に大量にスカウト少年少女が湧いてきました。

暇なので空港内をうろつきました。

喉が渇いたのでペプシルーブルのレートは? と確認したら400円。買ったお店が特別高かっただけで、だいたいペットボトルが100ルーブル(200円)といったところ。ユーロ払いができる店もあったので2本目はそこで買って小銭を作りました。

ちょうど水泳の日本代表のみなさんが、東京へ帰るところに遭遇したり。チケットに書かれたゲート番号が大ウソだったりしましたがパリ行きへ搭乗、帰りも寄るのでロシア土産でも買おうかなと思ってます。

 

まずはここまで。

次はパリ編、もうちょい簡潔にまとめます!

*1:これまで使っていたホルダーが防水ケースのサイズに合わなかった。