起きたら、…雨。まったくもって予報通りです。天気予報って外れて欲しい時は当たりますよね。
予報だと日がかわるまで、つまり今日はずっと降り続けるようです。
よりによって桜島の火山灰でリムとかブレーキシューとかがすごい勢いで減るよと脅されている鹿児島で雨です。もちろん換えのブレーキシューは持ってきてますけど。
雨雲のとは明らかに違った黒い噴煙をあげる桜島を右手に鹿児島市内を通過して、霧島市も通過。鹿児島湾をぐるっとまわります。
雨に火山灰が混じっているのでレインウェアが黒くなり、雨で流されていますが路面にも火山灰が黒く溜まっていました。
途中、びわの直売店が並んでいたので思わずポチり。…しまった、さすがに自転車に乗りながら食べるのは難易度高いぞ。
ここから桜島をぐるっとまわります。
桜島周回の海岸沿いはアップダウンの連続で火山灰もさらに増えていますが、意外とブレーキの効きには影響ありません。
鹿児島市の対岸になるフェリー港でPC。実はここまで、噴煙こそ目にしたものの桜島の山体は雨雲にまぎれて目にしていません。
「桜島なんてなかった!」
そんな事をいっていたら、桜島をちょっと離れたところで見えるタイミングがあったのでパチり。桜島、ありました!
鹿屋基地の前を通り、
日南海岸で九州東岸に出ます。(人生初)宮崎県です。PCのコンビニの方が前回のヘブンウィークも覚えていたようで「前も雨だったよね〜」と労ってくれました。
結局、日没までずっと雨。
今夜の宿は宮崎市北部、佐土原をとってあります。まずはそこまで頑張ります。もうちょっと、あと80kmです。…ええと4時間?
海岸沿いを走っていると、なんだか頭がふわふわ。動悸が激しくなったような気がして少しストップしました。
おそらくリゲインのエナジードリンク。レッドブルとか飲むとたまにあるんですよね、効き過ぎてふらつくこと。桜島の手前から、千切られつつも一緒に走っていたJOさんとKさんに心配かけました。
まっ暗の宮崎市を通過。海岸沿いを走ると街明かりのシルエットでヤシ並木。並木があるところは街灯が途切れていて、より暗かったり。
その暗い中を雨の大淀川。
ここでJOさん、Kさんと別れ、さらにルートを少し外れて宮崎神宮。ここは旧国名「日向国」戦艦日向の艦内神社です。…まっ暗ですけど。
さらに20km先に進んで佐土原のPCの5km手前で宿にチェックインしました。
へろへろです。現在、23時前。5km先のPCはクローズが 3:44 なので、3時前にチェックアウトする予定です。火山灰にまみれた服を風呂桶でゆすいで絞って、干して、寝ます。
起きたら雨が止んでいますように。
2時半頃に起床します。
思ったよりも乾いていないジャージを着るのが嫌で、慌ててホテルの乾燥機へ放り込みます。慌ただしく宿をチェックアウトしたのが3時20分。
PCに着いたのはクローズ10分前でした、ふぅ…危ない。ブルベでこんなにぎりぎりだったのは初めてかもしれません。でもこれで一息。
2日ぶりの太陽!
次のPCで錆びかけていたチェーンに油を差し直し。日南海岸の手前で一度、給油したはずなのですが少し錆がでていました。雨で無くてもずっと海岸線で潮風に晒されていましたからね。
この日は600kmの後半とは思えないほど脚がまわります。
昨日の反動からか、最高の青空の元を走っているだけで思わず笑い出してしまうほどテンションがあがります。楽しい以外の感想がありません。
しばらく補給ポイントも無く小腹が減ってきたので、ふと見つけた食事処に入ると昨晩、宮崎で別れたJOさんとKさんがちょうど出てくる所でした。
お店のおすすめを聞いて、日射しの強さにちょうど欲しいと思っていた日焼け止めをJOさんから受け取ります。諫早で割り勘購入して400kmで使った後、JOさんに預けてあったのでした。
あつめし丼。ここ米水津(よのうづ)の郷土料理とのこと。
佐伯湾迫地。海岸にみえる造船所は、古い名残でしょうか? 残り100km。
最後の九州(人生初)は大分県。大分市の海岸沿いを走ります。宮崎もそうでしたが、信号峠を避けるためか中心街は避けるルートです。
ゴールまで残り3km、というところで立ち寄ります。
大分マリーンパレス水族館「うみたまご」
ペンギン充♪ ちょうど給餌の時間でした。
広くて綺麗な水族館、人も多く賑わっていました。そして、今日は最後まで気持ちよく走れました。
…あと3km残っているのを思い出して、
別府ゴール! これでめでたく2年ぶり2回目のSR、8月のパリ・ブレスト・パリへの参加資格を得ました。ひと安心です。
せっかくの別府温泉なので、温泉街へ。風情ただよう竹瓦温泉。
あとは飲んで食べてレッツ布団へ。明日も天気は良さそうなので、最後の200kmも走れそうです。
600kmのゴールから、明日の朝6時の200kmスタートまで12時間。