ひであ観察日誌

ひであの観察日誌です。自転車やペンギン、同人サークル「春うらら」の告知もこちらでおこないます。

キングオブヒルクライム富士山 2014

9月の最後の週末、「King of Hill Climb Mt.Fuji」(以下、KOH富士) に参加してきました。BikeNavi主催で「表富士自転車登山競走」を前身とし、開催時期を春から秋へ変更したヒルクライムイベントです。

富士宮から富士山の富士宮口五合目まで、26.5km 標高差1800m 平均斜度6.9% という長くて標高差もあるヒルクライム。昨年までのコースレコードが乾氏の1時間20分というのがコースの長さっぷりを物語っています。

昨年まで9月末は「まえばし赤城山ヒルクライム大会」に参加していたのですが、昨年末にこの大会の存在を知って、その距離と標高差に思わず魅了。今年はこちらにエントリーしてしまいました。

 

前日、土曜日。
昼前に家を出て、新橋まで自走します。

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新橋で駅に入る前に「ナイルレストラン」で昼飯、ムルギーランチ。

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新橋から富士までは熱海で乗り換えて輪行です。

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富士で輪行を解いて、富士宮まで10kmほど自走します。さっそく行く手には富士山の勇姿が。
宿泊プランで宿を取ったので、参加書類は宿での受け取り。…なので不要なのですが受付がある浅間大社を覗いてみました。

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…ちょっと寂しげ?

時間は早いものの「うるおいてい」というお店で富士宮焼きそば

目の前で焼いてくれた焼きたてを堪能します。絶妙な歯ごたえの麺は、これまで関東で食べたことがある富士宮を称する焼きそばでは味わった記憶がありません。

民宿せと」という宿へ。あとは宿に入って寝るだけです。
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富士宮駅からちょっと距離が離れていましたが、すごしやすい宿でした。

 

当日、日曜日。

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日が明ける前に起きて会場へ向かいます。
宿から10km程の距離なのでちょうどよいウォームアップ。

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走っているうちに夜も明けました。雲ひとつない青空。
会場の人はまだまばら。ちょい肌寒いですが、ウインドブレーカー無しでもいけそうなので、全部、下山荷物として預けてしまいます。

6時過ぎに始まった開会式は、あっというまに終わってグループ毎にスタート地点へ移動。これが4km先で意外と遠く、改めてのウォームアップに。

 

7時を過ぎて順次スタート!

みな凄い勢いで出て行きます。
一瞬、ついていきそうになりましたがパワーメーターを確認して出し過ぎと判断。はじめから斜度が高めの上りが続くので、誰かの後ろについてもペース維持以外のメリットはありません。

快調に脚が軽くまわります。
1週間前に1000kmブルベの見送りがてら試走をしたのですが、その時とは雲泥の差。 *1
先は長いので調子に乗りすぎないように前半の九十九折り、6km地点を通過。ここから富士山スカイラインの登山区間までの7kmはアップフラットが続く区間、ちょうど同じペースで黄色いジャージの人とピンクのジャージの人がいたのですが、上りとフラットでのペースが3人ばらばら。互いに引いたりできず、追いつ追われつの展開となってちょっと勿体ない。
それでもこれで、この区間をタレずにペースを維持することはできました。

元料金所をくぐって登山区間に入ると、残りは13km。
…まだ半分ですね。頑張ります。「表富士自転車登山競走」だった頃はここがスタート地点だったそうです。
序盤ほどでは無いものの、思ったよりもまだ脚はまわっています。

ただ徐々に踏み込んでも300Wが出せなくなり、自分でも自覚できるくらいに上半身が左右に振れてきました。出力の記録を見ると、16km(残り10km)地点、23km(残り3km)地点あたりで2段階で出力が落ちているのがわかります。
16kmはちょうど1時間経過した頃です。わかりやすい。
逆に20kmを過ぎたら後のペース配分は気にせずに脚をまわしきろう…、としたのが23km地点での出力の落ちのようです。実際に20km地点からしばらくの間、出力が伸びています。ただそれも3kmしか保たなかったようですね。

最後の1kmをオールアウト気味に出し切ってゴール。
ゴール後しばらく空気が足りませんでした。

タイムは1時間39分55秒。
目標だった38分台こそ達成できなかったものの、いまの脚の全力を出し切れた気がします。

満足です。

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富士宮口五合目も快晴。
ウインドブレーカーを羽織るとちょっと暑さを感じるくらいの陽気でした。

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下山して順位を確認。参加者数こそ少ないものの速い人が少ないわけじゃ無く、順位はそれなり。あいかわらず入賞は遠い頂の先です。

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富士宮市街に戻って昼飯は「華麗屋」さんというお店でカレー。
その後、国道469号を御殿場経由で小田急 新松田駅まで自走して帰ってきました。

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裾野付近からの眺め。今日は一日、富士山には雲一つかかっていませんでした。

 

エントリーしようと目論んでいた11月の龍勢ヒルクライムは今年の開催は無いという噂があるので、これが今年最後のヒルクライム大会になりそうです。
美ヶ原、乗鞍と不完全燃焼のヒルクラが続いていたのですが、最後に完全燃焼できました。

…ただ、脚の強さだけでいえば6月の「Mt.富士ヒルクライム」がピークだったような気もします。計算上、あの時のパワーが出せていません。

富士以降、出力向上を目的としたローラーの頻度が下がっていたのが要因でしょうか? 逆に、だとするとローラーの効果がある(要継続)という証左にもなります。
1200kmブルベやSR600での脚のダメージが…とかいってサボるのはよくありませんね。

それにしても、いいヒルクライム大会でした。

難点は、ここ数年人気沸騰中の「まえばし赤城山ヒルクライム大会」とがっつり日程がかぶっていることでしょうか。イベント全体の楽しさは赤城山には及ぶべくもないものの、距離と標高差の組み合わせからくるキツさ…もとい楽しさには格別なものがあります。
ひさしぶりに上ること自体への達成感を感じました。

もうちょい参加者が増えてくれるといいのですが、赤城山と被ってる限り難しいでしょうね。あと季節と場所を考えると、天候が荒れた時は地獄になりそうなのも難点です。 *2

 

*1:荷物の重さ (+10kg) 試走スタート地点までに200km走っていたので当然。

*2:春に開催されていた表富士登山大会の頃も雪に悩まされたイベントだったそうです。