パリに戻る最終日のみを残した,個人TT。
事実上,今年のマイヨ・ジョーヌが決まる最終決戦の日です。
この時点で,可能性はあるのは上位5人。
順に,カルロス・サストレ,フランク・シュレク,ベルンハート・コール,カデル・エヴァンス,デニス・メンショフ。
このなかで,4位,5位のエヴァンスとメンショフの二人がTTは得手,サストレは普通で,シュレクとコールはかなり不得手? という状態でした。
見所は,昨年20数秒差で涙を呑んだエヴァンスは逆転することが出来るのか?
サストレ,シュレクのチームCSCは,マイヨ・ジョーヌを守ることが出来るのか?
その結果,サストレがエヴァンスとあった1:34のタイム差を,1分以上残す大健闘の走りでマイヨ・ジョーヌを守ることに成功!!! 明日の最終日に凱旋することが決まりました。
シュレクは大幅に遅れて表彰台からも滑落。
いくらなんでもこのTTの遅さは,どうにかしないとジロやヴェルタは狙えても,ツールを狙うのは難しそうです。
そしてサストレ以上に健闘したのが,コール!!
マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュを羽織る今年の山岳賞男 *1 。
1秒しか貯金が無かったエヴァンスには抜かれたものの,1分程度しかなかったメンショフとのタイム差守り表彰台に残ることになりました。
なにせステージも9位。
ランスのように,ツールの既に超人的なプロの中でさらに化け物じみた活躍を観ることは無くなりましたが *2 *3,最後まで誰が優勝するのかわからないはらはらする展開もいいですね。
圧倒的なヒーローを望む気持ちもありますが,この楽しみはランスの時代には感じられませんでしたし。
あと今年は,リッコ+サンニエデュバルがツールを去るというのがありましたが,一昨年の終わった後に…とか,去年の総合候補&トップが続けて…とかに比べればまだマシ。どうしようもないことで,観るモチベーションを失うことは無く楽しむことが出来ました。
まだ,終わった後に…の可能性はあるのですが (^^;)
そういえば,あれ?
もしかして一昨年のペレイロ,昨年のコンタドールに続いてスペイン人が三連覇?