ひであ観察日誌

ひであの観察日誌です。自転車やペンギン、同人サークル「春うらら」の告知もこちらでおこないます。

京極夏彦 「[asin:404883925X:title=対談集 妖怪大談義]」 <span class="bookoff">(16)</span>

水木しげる養老孟司中沢新一夢枕獏アダム・カバット宮部みゆき,山田野理夫,大塚英志手塚眞高田衛,保阪忠康,唐沢なをき小松和彦,西山克,荒俣宏という羅列をするだけで豪華なラインナップが次々登場する京極夏彦との対談集。


それぞれの対談は,20〜30頁というボリュームですが,各個の方々の得手に沿った内容が濃く現れてます。
話の中で話題に上がる様々な文献のリストという意味でも,資料的な価値が感じられました。
というか,ひさびさに書籍物欲が…。
積本が増えるだけなので控えめにします。


小松和彦さんの「憑霊信仰論」なんて懐かしいなぁ。
十数年くらい前に読んだ記憶があります。


あと,面白かったひとつに靖国の話も。
神社は本来,神の魂を祀り鎮める所。
人の魂が祀られるのは,いろんな経緯で神様化した場合になるようです。特に菅原道真平将門などの怨霊。*1
戦死者,特にA級戦犯なんて考えようによっては一番怨霊化しやすいそうなんだから,その鎮魂のためにも,より丁寧に祀るのも当然ではないかという話。
ある意味,納得しました(笑)

京極夏彦対談集 妖怪大談義

京極夏彦対談集 妖怪大談義

*1:本来,菅原道真平将門など,天変地異を操り,国家クラスに祟りを為す死霊を指すらしい。