ひであ観察日誌

ひであの観察日誌です。自転車やペンギン、同人サークル「春うらら」の告知もこちらでおこないます。

ツール・ド・フランス 最終日

原稿とか書いていたらすっかり日付が飛んでました(現在,7/25)
せっかくプロローグからいろいろ書いてきたのでツールの最終日も。


総合優勝,マイヨ・ジョーヌは,フォナックフロイド・ランディス!!!
先頭ラスムッセンから10分以上後れてゴール,誰もが優勝戦線から脱落したと思った次の日,一か八かの大逃げギャンブルに勝利して戦線へのミラクルな復帰を果たしたステージ17はしばらく語り継がれることでしょう。


特にこのステージ,ほぼ同じコースを2000年,あのパンターニが今年のランディスと同じように総合成績で大きく先行するランスとの差を縮めるために,大逃げをうって失敗したステージだったりしますし。


90時間走行して,2位のペレイロとは1分未満の差。
3位のサストレとも1分30秒差ですし,近年まれにみる白熱したツールでした。
そしてこれで,ランスの7連覇も合わせてアメリカ人8連覇(笑)
ランディスはこの後,持病の関節痛を治すために手術が予定されているそうですが,無事来年もディフェンディングチャンピオンとしてツールへ帰ってきて欲しいものです。


他賞についても。


山岳賞,マイヨ・ブラン・アポア・ルージュはラボバンクのラスムッセンが2連覇。
ほとんどのポイントをステージ16ひとステージで稼いだというのが凄い!
山岳ステージは,どうしても総合の争いにもなるので,レース中はいまいち目立った活躍がみられないのが残念ですが,彼にはエースをアシストする目的もあるのでしょうがないです。


ポイント賞,マイヨ・ヴェールは,ロットのロビー・マキュアン
シャンゼリゼゴールこそ,ハスホフトに後れを取ってしまいましたが,ステージ3勝はダントツ! ゴール間近になるといつのまにか集団先頭にいて,絶妙な位置取りでゴールを攫う姿は何度観ても唸らせられます。
欲を言えば,フレイレだけじゃなく,ハスホフトボーネンにももうちょっと活躍して欲しかったかな。


最後に新人賞は,ランプレのダミアーノ・クネゴ
一昨年のジロチャンピオンなので,いまさら…とも言えますが,年齢を考えれば昨年や今年のジロの成績だって十二分。ステージ19のタイムトライアルでも,それなりの成績を出したりしているので,今後はツールでも楽しみです。


ふぅ〜
これで週末以外は,しばらく自転車レース観戦もお休み。
8月末から始まるヴェルタまでは,のんびりプロ野球でも観ることにします(笑)


そういえば,ヤン・ウルリッヒ(とオスカル・セビーリャ)が,Tモバイルから解雇されたとのこと。
ツール前日に表に出た,ドーピング・スキャンダルの疑惑への潔白を証明しなかった事が原因のようです。


同じくツールをキャンセルすることになったバッソはチームとの繋がりは強いようですし,ヴィノクロフはチームに問題があっただけで自信は潔白。
この両者に関しては,どちらも来年のツール出場はなんとかなるとは思うのですが,ウルリッヒは今年32歳,はたして声をかけてくれるチームがあるのかどうか。


そういえば,僕が初めてツールを観戦した年にはウルリッヒはビアンキで走ってたな。